[葛飾区]上智スクール柴又学院

塾の先生が薦める〜高校受験問題集

 中学生の皆さんは、受験が近くなると、何を勉強したらよいか、迷うと思います。
 受験が近づくと、「過去問をやっておいたほうがいいですか。」と、よく聞かれます。

 

 もちろん、やっておいたほうがよいでしょう。
ただし、生徒の中には、過去問だけやれば、合格できると勘違いしている人がいます。
 過去問は、入試問題が、どういう形式で、どの程度の難易度の問題かを知っておくのに役立つのであって、それで学力がつく、というものではありません。

 

 頭の中に、あらかじめ、基礎的な知識のストックがなければ、あれもわからない、これもわからない、ということになってしまいます。
 土台となる基礎知識がなければ、過去問は役立たないのです。
ですから、まずしっかりと、基礎知識をつけておきましょう。

 

 基礎知識をつけるには、やはり、適切な参考書、または問題集が必要です。
 入試問題は、中学三年間の全範囲から、となりますので、理科にしても、社会にしても、3年間分の教科書だけでも、かなり分厚い分量になってしまいます。

 

 まずは、各教科、3年間分の要点や、重要問題がのっている、コンパクトな問題集を一冊マスターすることがお薦めです。

 

良い参考書、良い問題集はたくさんあります。ただし、それが全ての生徒に良い、とは限りません。

 

 偏差値70の生徒であれば、 『最高水準問題集』(文英堂) などがお薦めですが、
しかし、ふつうの生徒には、良い問題集とは言えません。実力に合わない問題集は、使いこなせず、途中で挫折してしまいます。それでは、実力はまったくつきません。

 

 よく、問題の羅列だけの問題集を見かけますが、基礎力がしっかり固まっていない生徒にはお薦めできません。わからない問題につきあたると、手も足も出ず、行き詰ってしまいます。
 やり通せなければ、どんなに良い問題集でも、どんなに定評のある問題集でも、実力はぜんぜんつきません。

 

 やはり、基礎的な問題集で、「まとめ」+でる「問題」がセットになっているものがよいと思います。つまり、参考書+問題集が一冊になっているものがお薦めです。

 

@『高校入試 合格BON!』 (学研教育出版)

 

 私が、ほとんどの生徒に進めているのは、
『高校入試 合格BON』(文英堂) になります。

 

 短期集中に適した、いわば、一番てっとり早い問題集です。

 

 この本の良いところは、項目ごとに、それぞれ見開き2ページに要点がまとめられていて、次の2ページに問題、また次の2ページに次の項目の要点、そして、次の2ページに問題…、という形式になっていることです。

 

 合格で、大切なのは、難しい問題を解けることではなく、基礎問題、標準問題を確実に解けるようにしておくことです。 
 都立高校の入試であれば、基礎問題、標準問題をこなせれば、100点満点がとれます。
 まずは、一冊、何度も何度も、 「目を通して」下さい。

 

 この、何度も「目を通す」ということが大切です。。

 

 そのうちに、「この項目はわかる。」「この問題なら解ける。」という自信がついてくるはずです。
 勉強は、 慣れるということが大切です。
 そして、一冊の問題集に、慣れたならば、次に、同じレベルの問題集をやるとよいでしょう。今度は、ずっと楽になります。そうすることによって、確実な基礎力が定着していくはずです。

 

@『高校入試の最重要問題』 (学研教育出版)

 

 2冊目のお薦めは、
 『高校入試の最重要問題』(学研教育出版)  です。

 

 この本の良い点は、は、問題の難易度が表示されていて、正当率(15%とか、7%とか、4%とか)や、時間がないときには、「お急ぎ」の問題だけやるとか、基礎から、ハイレベルまで、いろいろなやり方ができる、ということです。

 

 こうした問題集をマスターした上であれば、『最高水準問題集』もこなせるようになり、さらに学力の底上げが可能になります。

 

 最初から難しい問題をやれば、易しい問題だって、当然できるようになる。と言う人もいますが、その方法でうまくいく人と、そうでない人がいます。
 たいていの、ふつうの人は、うまくいきません。

 

 やはり、平易≠ゥら→難≠ェ、正攻法です。

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